2009年02月11日(水) 18時24分
“寿引退”を経て華麗に現役復帰 山本聖子(産経新聞)
女子レスリングの“パイオニア”的な存在である山本美憂の妹。父はミュンヘン五輪レスリング代表の郁栄氏、兄は人気格闘家の山本“KID”徳郁である。
山本聖子。彼女もまた、姉と同様、五輪にはいまだ縁がない。
2003年に、世界選手権で59キロ級を制した。だが、女子レスリングが初めて五輪種目に採用された04年アテネ大会では世界選手権で行われる7階級のうち4階級しか行われず、階級を59キロ級から55キロ級に落として、代表選考会に臨んだ。
【フォト】強すぎるライバル
しかし不運なことに、55キロ級にはやはり世界女王の吉田沙保里がいた。聖子は03年12月の全日本選手権、03年2月のジャパンクイーンズカップで吉田に敗れ、代表を逃した。2人のライバル物語は注目され、多くのメディアで特集された。
吉田はその後、04年アテネ、08年北京の五輪2大会で金メダルを獲得している。
06年、聖子は結婚準備のため、北京を前に“寿引退”。07年には長男を出産した。
聖子の聖は聖火の聖。女性としての幸せを手にいれた聖子を、五輪という存在は“魔物”のように誘うようだ。昨年の北京五輪に解説者として訪れ、思いが再燃。今年1月、「ロンドン五輪を目指す」と現役復帰を表明した。かつてのライバル、吉田にも電話で伝えたという。復帰戦は今秋の見込み。
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