結婚を約束した女性から現金計約七百三十万円をだまし取ったとして、警視庁高輪署は十一日までに、詐欺の疑いで、元春日野部屋力士で無職の
調べでは、秋本容疑者は昨年九月から十月にかけて、一級建築士をかたりインターネットの結婚仲介サイトを通じて知り合った港区の女性会社員(41)に「結婚してくれ。早く一緒に住もう」と持ちかけ、「ホテルの改修工事を請け負う資金が足りない。金を貸して」などとうそを言い、現金を詐取した疑い。
高輪署によると、秋本容疑者は家賃約四十万円の高級マンションに住み、デートにリムジンを借りるなどしており、「(詐取した)金は家賃や飲食代に使った」と容疑を認めているという。
銀行口座には約千五百万円の預金が残っており、同署はほかにも数人の女性から金をだまし取ったとみて調べている。
日本相撲協会などによると、秋本容疑者は高校卒業後の一九八四年に春日野部屋に入門し、同年三月に初土俵。八五年に西幕下四十二枚目まで昇進したが、同年三月に引退し、飲食店従業員やアルバイトなどをしていたという。