2009年02月11日(水) 11時58分
振り込め詐欺「還付金等」が急増 昨年の長野県、4手口で被害4億円(中日新聞)
昨年1年間に警察が把握した県内の振り込め詐欺被害のうち、公的費用の返金などを装って金をだまし取る「還付金等詐欺」が急増したことが、県警のまとめで分かった。県警が分類する4つの手口を合わせた認知件数は計375件で、前年からほぼ横ばい。被害額は2億円減の4億3000万円だった。
オレオレ詐欺は72件(前年比31件減)、被害額は1億6000万円(同1億3000万円減)と大幅に減少。金融機関が現金自動預払機(ATM)に振込限度額を設けたり、ATM周辺で携帯電話の使用禁止を呼び掛けたことが要因とみられる。
一方、還付金等詐欺は27件、被害額1800万円で、前年の11件、690万円から倍以上の増加。融資保証金詐欺は6件増の192件で、被害額は1億8000万円にのぼって全体の4割を占めた。
年代別の被害者は、男性が60代、女性は40代が最も多かった。
県警は「オレオレ詐欺はだいぶ県民に浸透してきた」としながらも、昨年10月に実施したアンケートで融資保証金詐欺の認知度が低かったことから、だまし文句に応じた手口の補助名称を決めて啓発活動を展開。被害の未然防止に努めている。
県警生活安全企画課は「被害者層の心に響くような効果的な啓発活動をしたい」と話している。
(戸川祐馬)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090211-00000014-cnc-l20