記事登録
2009年02月11日(水) 22時08分

米の八つ子、学会指針違反?医師調査へ…受精卵6個を子宮に読売新聞

 【ロサンゼルス=飯田達人】米カリフォルニア州で先月26日に生まれた八つ子について、医師が6個の受精卵を母親の子宮に戻していたことから、米生殖医学会が定めた指針に違反していた可能性が高いとして、同学会や同州医療局が医師の調査に乗り出す事態となった。

 体外受精では、妊娠率を高めるため、複数の受精卵を子宮に戻すことがあるが、同学会は2006年制定の指針で、母子への危険が伴う多胎妊娠を避けるため、35歳未満の女性の場合、戻す受精卵を原則1個か2個としている。指針に違反した医師は免許を剥奪されることもある。

 八つ子を出産した女性(33)は既に、同じ友人から精子の提供を受け、5回にわたる体外受精で、双子を含む7歳から2歳までの子供6人をもうけていた。女性は、6個の受精卵を子宮内に戻すよう求め、医師はこれに応じたという。6個のうち2個が分裂し、八つ子が誕生したとみられる。米メディアによると、担当医師は、不妊治療の先駆者として知られるマイケル・カムラバ氏(57)だという。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090211-OYT1T00672.htm