宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)が、がん患者らから摘出した腎臓を別の患者に移植していた問題で、徳洲会グループが病気腎移植の再開に向けて検討していることが、10日分かった。
先月下旬には、グループの共同倫理委員会を開催、同病院のほかに、東京西徳洲会病院(東京都昭島市)で臨床研究として行う計画だという。
宇和島徳洲会病院は、病気腎移植が問題化した2006年以降、実施を自粛してきたが、今年中にも再開される可能性が出てきた。
厚生労働省は07年7月、臓器移植法の運用指針を改正し、病気腎移植を原則禁止。ただし、医療機関の倫理委員会が安全面や患者の同意などを審査し認めた場合には、臨床研究として実施することができる。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090211-OYT1T00310.htm