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2009年02月11日(水) 23時33分

神鋼、元市議2人にも違法寄付 当初公表せず東京新聞

 神戸製鋼所(神戸市)が県議選や市議選で同社社員やOBの候補5人の後援会に政治資金規正法で禁じられた寄付をしていた問題で、同社が別の候補2人の後援会にも同様の寄付をしていたことが11日、分かった。

 神戸製鋼所などによると、2人は兵庫県の元加古川市議と元高砂市議で、いずれも2006年に引退している。

 10日の記者会見で同社は、質問に答える形で、違法寄付の対象者は兵庫、山口の現職の県議と市議計5人と説明していた。元市議2人を除いた理由について「質問に対する認識の違いで現職議員だけを答えてしまった」と釈明している。

 10日公表した違法寄付の総額約2700万円には、元市議2人への提供分も含まれていた。

 2人は、02年6月の加古川市議選と同年9月の高砂市議選に神戸製鋼所の労働組合推薦で立候補し当選した。当時は社員で、同社の加古川製鉄所(加古川市)と高砂製作所(高砂市)が後援会に寄付していた。

 元高砂市議(66)は「そんなこと(違法寄付)はないと思っていたので驚いている。会計処理は後援会に任せていたので詳しくは分からない」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021101000623.html