関西空港で11日午後零時40分ごろ、誘導路を走行していたパリ行きのエールフランス291便ボーイング777(乗客乗員341人)が、管制官の許可がないのに滑走路に進入した。
同じ滑走路に向けて降下していた北京発の中国国際航空927便ボーイング737(乗客乗員73人)が、管制官の指示で着陸を断念し再上昇。国土交通省によると、中国機は着陸約3分前だったが、管制官からの着陸許可は出ておらず、衝突などの危険はなかった。
国交省は、エールフランス機の操縦士が管制官の待機指示を失念するなどして滑走路に入ったとみて、近く同社から事情を聴く方針。
国交省によると、管制官は「滑走路手前で待機」と指示。操縦士は指示を復唱したが、直後に操縦士が「既に滑走路上にいる」と報告してきたという。
中国機が上昇した後にエールフランス機は離陸。中国機は上空を旋回した後、無事着陸した。