実弾射撃訓練場がある米軍キャンプ・ハンセン近くの沖縄県金武町伊芸地区で昨年12月、乗用車のナンバープレートに弾丸が刺さっていた問題で、在沖縄米海兵隊は11日、「海兵隊による最近の訓練との直接的な関係を認めることはできなかった」との声明を発表した。近く独自調査の最終報告書を公表する。
声明は「事件当時に射撃訓練を行っていた部隊は、射撃場からの流弾を防ぐために定められたあらゆる安全手順に従っていた」と説明。「銃弾の出所がわれわれの射撃場だと示す物証も状況証拠もない」と強調した。
地元では訓練中止を求める声も上がっているが、声明は「実弾訓練を継続しても安全であると信じている」としている。
銃弾を鑑定した沖縄県警は今月5日、海兵隊が試料として提出した50口径の弾丸「M33BALL」と一致したと発表。重機関銃などに使用される弾丸で海兵隊が訓練に使用しているものの、沖縄に駐屯する陸上自衛隊は使用していないという。