大阪市の米粉加工販売会社「三笠フーズ」(破産手続き中)による汚染米不正転売事件で、大阪、福岡、熊本の3府県警合同捜査本部は11日、食用と偽って販売した不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで同社社長冬木三男容疑者(73)ら5人を送検した。
冬木容疑者らは複数の業者を介した伝票上の取引で利益を得ていたとされ、捜査本部は不正を始めた経緯や実態の解明を進める。
調べでは、5人は共謀。昨年1月上旬から8月下旬にかけ、農薬アセタミプリドに汚染されたベトナム産うるち米を混ぜたコメ計896トンを、納品書に「特定米穀白米」と記載して食用と偽り、九州の酒造会社6社に販売した疑い。いずれも容疑を認めている。