岐阜県飛騨地方の神社の例祭で奉納する闘鶏楽の衣装の生地作りが、同県高山市越後町の柚原(ゆはら)博明さん(70)の工房で最盛期を迎え、鮮やかな原色で竜や鳳凰(ほうおう)を描いた生地が「寒ざらし」されている。
顔料を大豆の汁で溶かした「呉汁(ごじる)」で絵を描いた長さ10メートル、幅35センチの生地を半日ほど寒中にさらす。大豆の油が生地に染み込んで光沢が増し、50年ほど使える衣装になるという。この冬は暖かい日が続いており、気温が上がる前の早朝から外に出す。
(中日新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021190094507.html