萩原誠司衆院議員が支部長だった自民党岡山県衆議院選挙区第2支部(現岡山県第2選挙区支部)が総選挙直前の2005年8月、汚染米不正転売事件で社長の冬木三男容疑者(73)が逮捕された「三笠フーズ」と関連会社「辰之巳」から、計20万円の政治献金を受けていたことが10日、分かった。
萩原氏は共同通信の取材に「冬木氏と個人的な付き合いはなかった。当時、問題企業という認識はなかった」と説明。
「通産省時代に中小企業の社長と付き合いがあったので、冬木氏とも知り合ったのだと思う。岡山市長の時に『市のコメを買ってくれ』と言った。コメの産地の市長とコメ問屋の付き合いだ」と話している。
議員事務所は「市長時代の献金だが、昨年の問題発覚後、全額返金した」と話している。
05年分の政治資金収支報告書によると、2社はいずれも冬木容疑者を代表者とし、同年8月23日付で10万円ずつ献金していた。
萩原氏は通産省(現経済産業省)出身で、岡山市長を2期務めた。05年の総選挙に岡山2区から出馬表明し政党支部を設立、間もなく献金を受けていた。
小選挙区で民主党候補に敗れたが、比例中国ブロックで復活し、初当選した。