電気アイロンは、使用中だけでなく、電源を切って1時間以上たってからでもやけどをする危険がある。2歳以下の子どもがやけどをするケースが多く、国民生活センターでは注意を呼びかけている。
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同センターは昨年末、市販されている4社10点の電気アイロンの商品テストを行った。電気アイロンと布が接する面(かけ面)が、電源を切った後、どのくらいの時間で冷めるのかなどを調べた。最高温度で200度以上あるかけ面が、やけどをしにくい45度までに下がるのに、最も早い製品で39分かかった。ほかは、40分台が4点、60分台が2点。最も冷めにくい製品は103分もかかった。
同センターには、2003年4月から08年11月末までの間に、電気アイロンでやけどをしたという事故情報が165件寄せられている。そのうち、10歳未満の子どもの事例が127件あり、特に2歳以下の子どもは102件と全体の61・8%を占めている。具体的な事例として、1歳の男児が電源を切って30分くらい後のアイロンに触ってしまったケースや、6歳の女児が電源を切った後のアイロンに左足をぶつけたケースなどが報告されている。
同センターは「電源を切ったアイロンは、外見からは高温なのかどうか見分けのつかない場合が多い。使い終わったらアイロンを収納ケースでカバーしたり、子どもの手の届かない場所に片付けたりしてほしい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20090211ok02.htm