「建国記念の日」の11日、東京都内で祝賀行事や反対集会が開かれた。「平和憲法を守れ」「大人はあるべき日本人の姿を見せるべきだ」など、それぞれの立場から憲法改正や教育問題をめぐる発言が相次いだ。
歴史科学協議会など6団体が中央区で開いた「建国記念の日反対2・11集会」には約200人が集まった。愛知大の小林武教授(憲法)は講演で「ソマリアへの自衛隊派遣や憲法改正への動きなど課題は多く、11日を良い機会として平和憲法の確保と新生を誓い合いたい」と訴えた。
神社本庁などがつくる「日本の建国を祝う会」は、明治神宮会館(渋谷区)で奉祝式典を開催。約1500人の参加者を前に講演した安倍晋三元首相は、新しい学習指導要領の小学校音楽で「君が代が歌えるよう指導する」と規定されたことなどを強調。「子どもは大人を見ている。教育を学校まかせにせず、地域、社会ぐるみで取り組むことが大切だ」と話した。
(2009年2月11日20時37分 スポーツ報知)
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