自民党を離党した渡辺喜美元行政改革担当相と無所属の江田憲司衆院議員は11日、都内で会合を開き、官僚主導からの脱却や地域主権を旗印に「国民運動」を展開する新グループを正式に立ち上げた。両氏のほか、作家の堺屋太一氏や選挙戦で渡辺氏の応援を受けた全国最年少市長の山中光茂・三重県松坂市長ら15人が参加し、この日は12人が出席した。
次期衆院選に向け、新党結成も視野に入れているが、国会議員が加わる見通しは立っておらず、どこまで影響力を発揮できるかは未知数だ。
渡辺氏はあいさつで「国民の手に政治を取り戻すという原点を忘れず、持続的な運動にしたい」と訴えた。今後は〈1〉官僚の天下りあっせんを全面禁止〈2〉国会議員と国家公務員の削減〈3〉道州制の実現—など10のテーマを掲げ、各地でタウンミーティングを開催。参加者の意見を取り入れながら政策提言をまとめていく方針だ。
会合後の記者会見で江田氏は「国民運動の場で新党運動はやらないが、政治家の立場では、衆院選に向けていろいろな選択肢を考える」と述べ、新党も念頭にあることを示唆した。
(2009年2月11日21時21分 スポーツ報知)
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