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2009年02月11日(水) 00時00分

国の借金846兆円に増加 1人当たり663万円中国新聞

 財務省は十日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が二〇〇八年末時点で八百四十六兆六千九百五億円になったと発表した。前回発表の九月末に比べ三兆四千百十一億円増加した。一人当たりの借金は、〇九年一月一日時点の人口推計一億二千七百六十五万人で計算すると、約六百六十三万円となる。

 国の借金は〇八年三月末時点で過去最高の八百四十九兆二千三百九十六億円に達した後、減少が続いていたが、〇八年十月に成立した〇八年度第一次補正予算で経済対策を実行するための財源として国債を増発したことが響き、再び増加した。

 企業業績の急激な悪化で税収は著しく落ち込んでいて、第二次補正予算でさらに国債を増発。本来は余剰金を国債償還に充てる財政投融資特別会計の積立金も一般会計に繰り入れる法案が審議されており、国の借金は一段と膨らみそうだ。

 債務の中心を占める国債は、九月末に比べて一兆三千八十七億円増え、六百八十一兆五千六百五十六億円。一般会計や特別会計の借入金も二千百四十三億円増の五十六兆二千四百七十億円だった。一時的な資金不足を補う政府短期証券は一兆八千八百八十二億円増え百八兆八千七百七十九億円。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902110114.html