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2009年02月11日(水) 23時13分

<イングランド銀>3月にも量的緩和示唆 景気後退深刻毎日新聞

 【ロンドン藤好陽太郎】イングランド銀行(BOE)のキング総裁は11日の会見で、「金融政策をさらに緩和する必要がある」と述べ、3月にも量的緩和に踏み切ることを示唆した。また、英経済の現状については「深刻な景気後退にある」と明言した。

 キング総裁は、具体的には「国債を含めた幅広い資産を買う」との方針を示した上で、「金利がゼロに低下するのを待つ必要はない」と早期に実施する考えを示した。

 BOEはインフレ率を2%未満とする政策目標を掲げている。英国のインフレ率は今後急低下するとみて、キング氏は「マネーを十分供給すれば、目標に戻る」と述べた。

 BOEは今月5日に最重要政策金利を1.5%から1%に引き下げた。13日には、企業からコマーシャルペーパー(CP)などを買い取る制度を始める。

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