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2009年02月11日(水) 00時00分

中国、新車販売で世界一 1月73万台、小型車が好調中国新聞

 【北京10日共同=桧森史朗】中国自動車工業協会は十日、一月の国内新車販売台数が前年同月比14・4%減の七十三万五千台だったと発表した。米国の一月台数は約六十五万七千台で、中国が米国を七万台超上回り、初めて月間ベースで世界最大の市場となった。

 米市場が急速に縮小する一方、中国は乗用車を中心に底堅い需要がある。耐久消費財の象徴である自動車の販売で中国が米国を抜いたことにより、世界的不況下で中国の存在感がより高まりそうだ。

 一月の新車販売の内訳は、乗用車が7・8%減の六十一万台。うち排気量一六〇〇cc以下の小型車は1・5%増と好調で、同協会は「一月下旬に実施された小型車減税効果が出ている」とした。

 商用車は景気減速の影響を受けて大幅に落ち込み、36・5%減の十二万五千台だった。一月の乗用車と商用車を合計した生産台数では20・2%減の六十五万九千台。在庫増加を避けるため生産を絞ったとみられる。

 中国の新車販売は二〇〇〇年に二百万台を突破、〇八年は約九百三十八万台に達した。中国自動車工業協会は今年は5%増になるとの見通しを発表している。米国は〇八年は前年比18・0%減の約千三百二十四万台に落ち込み、今年はさらに減少する公算が大きい。

 中国の業界関係者からは「米国市場の低迷が続けば、通年でも中国が米国を上回って世界最大の市場となる可能性がある」との見方が出ている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902110119.html