【ソウル11日共同=林浩正】中曽根弘文外相は十一日午前、
中曽根氏は
金元工作員は一九八七年の大韓航空機爆破事件の実行犯で、田口さんが日本語を教えたとされる。金元工作員と家族双方が面会を希望、日本政府も実現を要請していた。
外相会談では、十六日からのクリントン米国務長官の東アジア歴訪を踏まえ、北朝鮮の核廃棄を図るため六カ国協議での「日米韓連携の維持、強化が重要」と確認。中曽根氏は日本人拉致問題の解決に向け協力を重ねて要請、柳氏は「できる限りの支援をする」と応じた。
アフガニスタン復興支援に関しては、現地で農業支援をしている非政府組織(NGO)への援助や職業訓練の専門家の共同派遣で合意。ソマリア沖の海賊対策協力や、国連改革などをテーマにしたハイレベル協議の初会合を三月にも開くことで一致した。
このほか、経済連携協定(EPA)交渉促進のため課長級協議の局長級への格上げや日本海の海洋ゴミ削減、漁業資源管理についても協力を推進することにした。