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2009年02月11日(水) 20時48分

郵政発言問題 森元首相が麻生首相擁護「熱意買ってあげて」産経新聞

 自民党の森喜朗元首相は11日、徳島市内で講演し、麻生太郎首相が郵政民営化に関する発言を二転三転させたことについて、「民営化が本当に正しいと思った国会議員は小泉純一郎元首相だけだった。民営化で不都合がいろいろと起きており、麻生首相が一生懸命に見直しに取り組もうとしている熱意は買ってあげなければいけない。頭から見直しはけしからんというのでは北朝鮮と変わらない」と述べ、首相を擁護した。

 ただ、首相の発言のぶれについては「答弁の仕方が少し悪いのかなと思う。私が言うのと首相が言うのとでは立場が違う」と苦言を呈した。

 森氏はまた、中川秀直元幹事長が政界再編をにらみ「新しい旗」を掲げるとしていることを念頭に「自民党の悪口をいい、野党と協力して新しい旗の下に政党を作るということを結構な(地位の)人がいう。残念なことだ」と述べた。

 一方、民主党の反対で平成28年夏季五輪招致を目指す東京都を後押しする国会決議が遅れていることを「民主党は五輪開催のことまで政党間の争いにし、政治をもてあそんでいる」と批判した。森氏は日本体育協会会長を務めている。

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