2009年02月11日(水) 20時40分
アフガン首都で連続自爆テロ タリバン犯行認める(産経新聞)
【ニューデリー=田北真樹子】アフガニスタンの首都カブールの司法省と刑務所関連施設で11日、連続自爆テロがあった。英BBCなどによると、少なくとも19人が死亡、54人が負傷した。イスラム原理主義勢力タリバンが一連の犯行を認めた。
フランス通信(AFP)が政府関係者の話として伝えたところでは、教育省も狙われたもようだ。ただ、実行犯は庁舎前で射殺され、爆弾は爆発したが死傷者はなかったとしている。
AP通信によると、司法省を襲撃した5人の武装グループのうち、2人の男が治安当局との銃撃戦で射殺された。残るメンバーは一時、庁舎内に立てこもったが、射殺されたもようだ。
タリバンは今回の連続テロについて、拘束されている仲間が刑務所内で拷問を受けるなど、劣悪な扱いを受けていることに対する報復だとしている。
タリバンはカブールなど都市部でのテロ活動を活発化させている。昨年は文化省やインド大使館が狙われたほか、今年1月には駐留米軍基地とドイツ大使館前の路上で車を使った自爆テロがあり、5人が死亡、30人が負傷している。
12日には、オバマ米政権のアフガニスタン・パキスタン問題担当のホルブルック特別代表がカブール入りする予定になっている。同氏は11日、パキスタン北西部のペシャワルを訪れたが、現地からの報道によるとこの日、自動車爆弾が爆発し、地元政治家らが負傷した。
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