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2009年02月11日(水) 20時38分

<ジンバブエ>最大野党が連立政権を発足 独裁体制を変革毎日新聞

 【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領(84)による独裁体制が80年から続いてきたアフリカ南部ジンバブエで、最大野党「民主変革運動」(MDC)党首のツァンギライ議長(56)が11日、首相に就任、連立政権を発足させた。08年の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)特別声明などで憂慮が示された独裁体制は変革を迫られ、民主化に向け一歩を踏み出した。連立政権は破綻(はたん)した経済の立て直しやコレラ流行防止に取り組む。

 議長は同日、首都ハラレで大統領が立ち会い、就任宣誓した。13日に発足式典を行う。

 独裁に対して制裁を行ってきた欧米は、大統領がどこまで実権を野党側に移すのか慎重に見守っている。

 議長は、大統領側に政治犯の釈放を求めているが実現していない。また、閣僚ポストは与党15、野党16で野党側が多いが、警察権力を握る内相は与野党共同で担当するなど権力分担に不安定要因が残る。連立政権は新たな大統領選を実施する見込みだが時期は未定。

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