尾道市の本年度の法人市民税の収入見込み額が30億9300万円と過去最高になることが、10日までに分かった。世界規模の不況の中、基幹産業の造船、舶用工業など海事産業の好業績が税収を押し上げる形となっている。
当初予算段階で市は、実績見通しが下降傾向だった企業アンケートの結果に基づき、法人市民税は前年度比約2%減の22億2300万円を計上していた。納付のピークを終えた昨年12月に海事産業の収益増で税収は伸びると判断。次期市議会定例会に法人市民税を8億7000万円増額した一般会計補正予算案を提案する。市市民税課は「急激に不況となってからも手持ち工事量が支えになっている」とみる。