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2009年02月11日(水) 00時00分

GS氷河期 転廃業相次ぐ中国新聞

 販売減や価格競争の激化を背景に、ガソリンスタンドの廃業や店舗閉鎖が中国地方で目立っている。原油価格下落で店頭価格は落ち着いたものの需要回復の兆しは見えず、業態転換や新事業に乗り出す業者も出ている。

 約500メートルの間にスタンド3店がひしめく広島市西区の国道183号沿い。ある店長はここ数週間、レギュラー1リットル当たりを100円台前半で据え置く。「値動きは落ち着いたが、横にらみの価格競争は厳しい」という。

 「レギュラー1リットル当たりのもうけは一けた台」にとどまっている上、値上げ時の車離れの影響もあり、以前の客数が戻ってこない。「このままではじり貧」と明かす。

 中国経済産業局によると、中国地方のスタンド数は現在約3210店で、08年3月末から約130店減少。ピークだった95年の約4600店から3割も減った。

【写真説明】国道2号(右側)沿いの立地を生かし、ガソリンスタンドから転業した自転車専門店(広島市中区)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902110048.html