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2009年02月11日(水) 19時40分

<教員採用試験>10年度の透明化は 文科省が改善調査公表毎日新聞

 文部科学省は11日、09年実施する10年度公立学校教員採用試験について、各教育委員会が09年度試験と比べてどのような改善を図っているかの調査結果を公表した。大分県の採用汚職事件を受け、09年度試験でも改善が図られたが、64都道府県・政令市教委のうち51教委が、10年度はさらに試験を透明化するなどの措置を行うことを決めていた。他の教委も改善に向けた検討をしているという。

 1月30日現在の状況をまとめた。採用基準公表に関して「部分公表から全面公表に改める」「ホームページ上でも公表する」など、09年度より改善することを決めたのは35教委。試験問題や解答、配点の公表については29教委が「問題の持ち帰りを認める」などの改善をする。本人への成績開示では、22教委が開示範囲の拡大などを行う。

 答案などの元データと確定データの照合については「教育委員会事務局以外の第三者を加えて実施する」(さいたま市)など、改善を決めたのは11教委だった。【加藤隆寛】

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