2009年02月11日(水) 19時36分
金元工作員と田口さん家族、面会実現へ 韓国外交通商相明かす(産経新聞)
【ソウル=水沼啓子】中曽根弘文外相は11日、韓国外交通商省で柳明桓外交通商相と会談した。この後の共同記者会見で柳氏は、1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元死刑囚と、拉致被害者で金元死刑囚に日本語を教えていた田口八重子さん=拉致当時(22)=の家族との面会について、時期など具体的な調整を進めていることを明らかにした。
柳氏は、面会は「遠からず実現するだろう。具体的な事項は調整中だ」と語った。面会をめぐっては金元死刑囚が希望し、中曽根氏も実現に努力する意向を示していた。
会談では、アフガニスタンの復興支援として、職業訓練や農業支援を共同で実施することで合意。ソマリア沖の海賊対策での協力も確認した。また、停滞している日韓の経済連携協定(EPA)締結交渉の再開に向けた実務協議を、課長級から局長級に格上げすることになった。両国の専門家による「日韓新時代共同研究プロジェクト」の発足総会を、23日に東京で開催することも確認された。
この後、青瓦台(大統領官邸)で行われた中曽根氏と李明博大統領との会談では、北朝鮮が韓国への強硬姿勢を強め緊張を高めている情勢も念頭に、北朝鮮の核問題で日米韓の緊密な連携が重要だとの認識で一致した。大統領は日本人拉致問題について「日本の立場を理解し、できる限りの協力を行う」と述べた。
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