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2009年02月11日(水) 19時31分

PCI事件でホーチミン市局長を逮捕、収賄容疑で立件へ読売新聞

 【プノンペン=田原徳容】ベトナムでの政府開発援助(ODA)を巡る大手コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)の贈収賄事件で、ベトナム捜査当局は11日、PCIにわいろを要求して多額の現金を受け取ったとされる同国南部ホーチミン市のフイン・ゴック・シー業務管理局長を職権乱用の疑いで逮捕し、同罪で起訴した。

 在ハノイ消息筋によると、当局は11日午後、シー局長の自宅を捜索。今後4か月間、シー局長の取り調べを集中的に行い、収賄容疑での立件を目指す構えという。当局はまた、レ・クア同副局長も逮捕し、職権乱用罪で起訴した。

 当局は昨年12月、ホーチミン市の公共事業に関する贈収賄疑惑を刑事事件と認定。同11月に同市党委員会が停職処分としたシー局長を起訴する方針を固めている。

 この事件では、PCIの前社長・多賀正義被告(63)ら4人と法人としてのPCIが、シー局長にわいろを渡したとして不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)罪で起訴され、先月29日、多賀被告を除く元幹部ら3被告が東京地裁で有罪判決を受けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090211-00000041-yom-soci