中央教育審議会(文部科学相の諮問機関、中教審)は10日、第5期委員の初の総会を開き、会長に委員の互選で新日本製鉄会長の三村明夫氏(68)を選出した。
三村氏は、日本経団連の副会長や政府の経済財政諮問会議の議員を兼務しており、財界出身の会長は旧中教審時代を通じて2人目となる。三村氏は就任あいさつの中で「教育は素人だが、文科省とは何の利害関係もなく発言できる」とした上で、文科省には〈1〉議論の基礎となるデータ〈2〉各省間の連携——の2点が不足していると注文を付けた。
第5期中教審では、フリーターの増加や若者の早期離職などに対応した職業教育や、国際化や少子高齢化の進展に伴う大学改革などが議論の中心になる。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090210-OYT1T00927.htm