2009年02月10日(火) 12時46分
高額の印鑑販売会社を家宅捜索(産経新聞)
「このままでは命がなくなる」などと不安をあおって高額の印鑑を購入させたとして、警視庁公安部は10日、特定商取引法違反(不実告知、書面不交付)の疑いで印鑑販売会社「新世」(東京都渋谷区)など関係先を家宅捜索した。
全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、新世は世界基督教統一神霊協会(統一教会)系の企業という。
統一教会は「当法人は、宗教法人であり、その規則に従っていかなる営利事業も行っておりません。したがって、『新世』とは関係ありません」とコメントしている。
公安部の調べによると、新世の20代と30代の女性販売員2人は平成19年10月から20年7月にかけて、JR渋谷駅前の路上で50代の女性3人に「あなたの運勢を鑑定します」などと持ちかけて事務所に連れて行き、「先祖の影響が出ている。転換期だ」「このままでは命がなくなる」「のろいから家族を守るために印鑑が効果がある」などと不安をあおり、それぞれ数十万円程度の高額の印鑑を購入させた疑いが持たれている。
公安部では、新世が同様の手口でこの数年にわたり印鑑の販売を繰り返していたとみて、押収した資料の分析を進めるとともに関係者から事情を聴き、販売実態の解明を急ぐ。
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