2009年02月10日(火) 22時29分
【鹿島裏金】大光社長、キヤノン名代「おれが窓口」(産経新聞)
ゼネコン関係者によると、大賀規久容疑者(65)は、大分の同郷でキヤノン会長の御手洗冨士夫氏との関係を背景に、キヤノン関連工事の“仕切り役”を自任し、特に地元・大分の建設業界では「キヤノンの名代」などとも呼ばれた大物ブローカーだった。
知人によると、御手洗氏と高校の同級生だった大賀容疑者の兄は、一時キヤノンに勤務。大賀容疑者の息子も勤務し、息子の結婚式には御手洗氏が出席するなど家族ぐるみの付き合いだった。兄の建設会社は御手洗氏に横浜市の自宅の土地を売り、建築も請け負った。
「大光」グループは保養所の用地売却や工場警備などキヤノンとの取引は多岐にわたった。大賀容疑者はキヤノン関連工事で、ゼネコンの担当者に「おれが窓口だ」と語ったことも。地元業者らは「大賀社長の口利きがないと下請けに入れない」と声をそろえる。
元県幹部によると、県幹部や県議、警察官僚にも人脈を広げ、一部をグループ会社の役員に就任させており、「キヤノンの誘致に必要なことを教えてもらった」という。知人の1人は「キヤノンがなければ、今の大賀社長はなかっただろう」と話している。
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