2009年02月10日(火) 12時05分

Amazon.com、薄型になった『Kindle 2』を発表（japan.internet.com）

Amazon.com は9日、新型の電子書籍リーダー『Amazon Kindle 2』を発表した。新型は薄型化、小型化が図られ、デザインもより曲線的になった。初代『Amazon Kindle』への不満を解消すべく考案された新機能を備えるほか、多数の機能強化が行なわれている。

新機能には、ストレージ容量の増加、バッテリー寿命の延長、画面表示の明瞭化、ページ操作の使い勝手向上、テキスト読み上げ機能などがある。小売価格は359ドルで変わらず、2月24日から出荷予定だという。

Amazon Kindle 2 は、さまざまな大手ハイテク企業が電子書籍技術の市場における潜在能力を認める中で登場し、この市場を生かすために新たな取り組みを行なっている。

最近公開された Citigroup のアナリスト レポートでは、Amazon.com は2008年に50万セットの Kindle を販売したとしており、2010年には同社の Kindle 関連売上高が12億ドルに達するだろうという、業界観測筋の予測も挙げている。この売上予測が正確なら、Amazon.com の年間売上は4％増加することになると Citigroup では述べている。

また、Google も電子書籍機能にビジネスチャンスを見いだしている。検索大手の Google は5日、同社の『Google Book Search』サービスにおいて、著作権が消滅してパブリックドメインとなった150万冊の書籍を、『Android』搭載の『G1』、Apple の『iPhone』、一部の Nokia 端末などのスマートフォンに提供すると述べた。

その翌日には、Amazon.com も同社の Kindle サービスの提供範囲をスマートフォン ユーザーに広げることを認めた。しかしその後、同社はその取り組みについて、詳細をほとんど明らかにしていない。

Amazon.com の Kindle 製品管理担当ディレクタを務める Jay Marine 氏は9日、取材に対して次のように答えている。「これ (スマートフォンへのサービス提供) は Kindle 端末を補うものとなる。ユーザーは自分のスマートフォンと Kindle 端末で同期が可能になるだろう」

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