2007年に20人が死傷するジェットコースター事故が起き、民事再生手続き中の大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」が再建を断念し、閉園することが10日、分かった。支援先の企業が見つからず、「事故のイメージを抱えたまま再開しても客足の回復が見込めない」と判断して約37年の歴史に幕を下ろした。
同社によると、9日、取締役会で最終決定し、大阪地裁に民事再生手続きの廃止を求める上申書を提出。10日、破産を申し立てた。従業員26人全員に解雇の方針を伝えたという。
昨年10月末に民事再生法適用を申請して自力再建を断念。支援企業を探し、ファミリータイプの施設に切り替えて再開することを目指したが「イメージを一新できそうになく、二次破綻(はたん)すると債権者が増えて迷惑をかける」として閉園を決めたという。
07年5月にジェットコースター「風神雷神II」が脱線し1人が死亡、19人が重軽傷を負う事故が発生。直後に休園し、同8月に再開したが、入園客が激減して12月に再休園していた。
エキスポランドは1970年に開催された万国博覧会の会場跡地で72年に開業した。跡地をめぐっては、米大手映画会社「パラマウント・ピクチャーズ」のテーマパークを誘致する構想などが浮上している。
(2009年2月10日13時07分 スポーツ報知)
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