十勝毎日新聞社(北海道帯広市)が主催した文芸作品コンクールで佳作に選ばれた作品が、作家向田邦子さん(故人)の作品の盗作だったとして賞を取り消されていたことが10日までに分かった。受賞者の帯広市の男性(78)も盗作を認めたという。同社は9日付紙面におわびを掲載した。
同社によると、受賞作は「お伽噺」と題する短編小説。短編部門への応募作品9作の中から佳作に選ばれた。
十勝毎日新聞は7日付紙面に作品を掲載したが、社内や読者からの指摘で向田さんのエッセー集「父の詫び状」に収められた「あだ桜」の前半部分とほぼ同じ内容であることが分かった。
男性は同社に対し「(向田作品が)素晴らしい文章だったので多くの人に読んでほしかった」と説明したという。同社社長室は「読者にご迷惑を掛け申し訳ない。今後はチェック体制を強化したい」とコメントした。
(2009年2月10日13時04分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090210-OHT1T00185.htm