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2009年02月09日(月) 00時00分

インクリメンタルサーチ(いんくりめんたるさーち)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 テレビのCMの最後に「続きはウェブで」と検索用のウィンドウが出るのは、もはや定番ですね。

 パソコンの普及にともなって「検索をする」という行為は日常よくあることになったわけですなあ。インクリメンタルサーチというのは、この検索をするときの方法の一種ですワン。

 通常、検索をする場合は探したい語句の文字を最後まで入力してからエンターキーを押して候補を表示させます。しかし、インクリメンタルサーチでは文字をすべて入力しなくとも、一文字入力するたびに当てはまる候補を絞り込んで表示してくれるのです。逐次検索、逐語検索とも呼ばれています。

 たとえば、住所録のソフトウエアで「モニ太」という名前で検索するとします。これがインクリメンタルサーチなら、最初に「も」を入力するだけで、「森」「本木」など「も」で始まる名前が候補として絞り込まれて表示されます。「もに」まで入力すると、さらに「モニ川」「モニ太」など、「もに」で始まる名前だけに絞り込まれます。

 また、「モニ」ではなく「モギ」と入力して間違った検索結果が表示されても、「ギ」の字を消去すれば、また直前の検索結果に戻ります。どんなに長い語句でも、数文字ほど入力すればかなり候補が絞り込まれるので、早く検索できるわけですワン。

 そのおかげでメディアプレーヤーのiTunesやウェブブラウザのFirefoxなど、インクリメンタルサーチを採用するソフトは増えています。また、携帯電話の電話帳でもよく使われています。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20090209nt01.htm