2009年02月09日(月) 16時59分
機械受注、21年ぶり低水準(産経新聞)
内閣府が9日発表した昨年12月の機械受注統計(季節調整値)によると、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は前月比1・7%減の7416億円だった。受注額は昭和62年7月の7344億円以来、21年5カ月ぶりの低水準。減少幅は前月の16・2%から大幅に縮小したが、鉄鋼業で大型案件の受注があり「特殊要因で上振れしており、底を打ったとはいえない」(内閣府)状況だ。
内訳をみると、鉄鋼業を含む製造業が7・0%増と、3カ月ぶりに前月を上回ったが、非製造業は8・3%のマイナス。製造業も前年同月と比べると、35・9%減と低い水準にある。
同時に発表された昨年10〜12月期は前期比16・7%減と、比較可能な昭和62年4月以降で過去最大の下げ幅。7〜9月期に続き、初めて2期連続で2ケタのマイナスを記録した。
また、機械メーカーの予測などから試算した今年1〜3月期の見通しは4・1%増で、3期ぶりのプラスを見込む。見通しが達成されれば、低迷している設備投資の“底打ち”への期待が高まるが、不況時には受注が予測を下回るケースが多い。
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