2009年02月09日(月) 19時01分
今期赤字企業、東証1部で240社=主要企業に巨額計上相次ぐ−時事通信社集計(時事通信)
東証1部上場で2009年3月期(今期)に純損益で赤字に落ち込む見通しの企業が240社に上ることが9日、時事通信社の集計で分かった。全体の3割近くが赤字となる公算だ。世界的な景気後退と円高が輸出産業を直撃しており、日本を代表する主要企業で巨額赤字の計上が相次いでいる。
調査対象は9日までに4〜12月期(第三・四半期)連結決算を開示した857社(金融を除く)で、3月期決算企業の70%強に相当。再編・合併などで前期と比較できない企業は除外した。
1000億円以上の赤字を計上しているのは10社でこのうち電機が6社、自動車が2社と輸出企業の不振が目立つ。赤字幅が最も大きいのは日立製作所の7000億円。本業の不振のほかに、リストラ費用や半導体子会社の投資損失、株式評価損などを計上する。自動車業界では、トヨタ自動車と日産自動車がともに世界的な販売不振で生産調整などを強化、大幅赤字に落ち込む見通しだ。
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