福岡市立小学校の教諭が非行防止策などを研究する「福岡市小学校生徒指導研究委員会」が、2007年度に市から受け取った校外補導費交付金約60万円のうち、約23万円を居酒屋での懇親会やお茶菓子などに使っていたことが、市の定期監査で分かった。
06年度にも同様の使い道をした交付金が約22万円あり、同委員会は約45万円を市に返還した。
市監査事務局によると、同委員会は07年度、実際には行っていない街頭補導費9万5000円などを報告書に記載していた。しかし、領収書の提出を求めたところ、日付が入っていないなど、不自然な領収書が見つかり、判明した。
05年度から07年度に、同委員会の会計を担当した市立別府小の荒木信博教頭は読売新聞の取材に、「交付金を居酒屋での懇親会に使うことは、委員会の慣例となっており抵抗なく使っていた。単年度で交付金を使い切らないといけないという思いがあった」と認めた。
交付金は1979年から同委員会に交付されているが、「いつ頃から、懇親会費など不正に使われていたかは分からない。今後は改める必要がある」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090209-OYT1T00466.htm?from=main1