中国外交部から外務省に入った連絡によると、八日午後六時ごろ、沖縄県八重瀬町の久貝豊和くがい・とよかずさん(53)が船長を務め昨年十一月にアフリカ東部ケニア沖で海賊とみられる武装集団に乗っ取られた中国漁船が解放された。
外務省によると、乗組員は全員無事だが、久貝さんと直接連絡は取れていない。解放された場所や詳しい状況は不明という。外務省は、久貝さんと連絡を取るため中国側と調整している。
中国漁船は、中国天津市の「天津市遠洋漁業」所属のマグロ漁船天裕8号。久貝さんを含む二十四人が乗船していた。昨年十一月十四日、ケニア沖五十五キロ付近のインド洋で乗っ取られた。その後、漁船はソマリア南西部キスマユ沖に移動したとみられていた。
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