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2009年02月09日(月) 00時06分

「なぜ反対か分からない」 首相が民主批判中国新聞

 麻生太郎首相は八日夕、福井県あわら市で講演し、二〇〇八年度第二次補正予算関連法案の審議入りがずれ込んだことに関し「定額給付金に限らず、高速道路を一日千円にするのも民主党の反対でできない。なぜ反対かよく分からない」と民主党を強く批判した。

 同時に、民主党の小沢一郎代表について「(海外から)偉い人が来ても会わず、インドのシン首相との面会もドタキャンした。国政を担っていくのは大丈夫かと不安になる」と述べ、政権担当能力に疑問を呈した。

 これに先立ち、首相は同県越前市で、定額給付金の支給に合わせて発行される同市独自の「プレミアム付き買い物券」について奈良俊幸市長の説明を受けた。首相は「給付金は日本では評判が悪いが、あちらこちらで早くやれと言われている」と強調。記者団に「早く配れるよう関連法案を通したい」と述べた。

 首相は八日昼には石川県小松市で自民党県連役員らと会談し「経済対策より選挙だという人も一部にいるが、私は今は景気対策だと確信している」と述べ、衆院解散・総選挙を〇九年度予算案と関連法案の成立以降にする考えを重ねて示した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902080250.html