【ミュンヘン7日共同】浜田靖一防衛相は七日午後(日本時間八日未明)、訪問先のドイツ・ミュンヘンでオバマ米政権下で次期駐日大使就任が固まっているジョセフ・ナイ元国防次官補と会談した。ナイ氏はソマリア沖海賊対策で、日本が海上警備行動に基づく自衛隊護衛艦派遣の準備に入っていることを高く評価した。
ナイ氏は二〇〇〇年と〇七年にアーミテージ元国務副長官と主導し、集団的自衛権行使の容認などを求めた日米同盟に関する報告書に触れ「報告書は現憲法下でも日本にまだできることがあると指摘している。海賊対策は良い例だ。自衛隊の役割が大きく前進しうれしい」と述べた。浜田氏は「日米安全保障関係を緊密化していくべきだ」と応じた。
これに先立ち、浜田氏はドイツのユング国防相と会談し、海賊対策の協力で一致した。