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2009年02月08日(日) 12時08分

破綻直前、配当増やす 岩田容疑者、3カ月で数億集める中国新聞

 大阪府泉佐野市の主婦岩田矩子いわた・ともこ容疑者(54)が元本保証して配当を約束し、多額の資金を集めたとされる事件で、岩田容疑者が破綻はたんする一月までの三カ月間に、それまでの五—十倍もの配当をうたって数億円を集めていたことが八日、分かった。

 昨年秋の金融危機の影響で急に資金繰りがつかなくなったとされ、岩田容疑者は破綻を予期しながら金を集めていた疑いもあり、泉佐野署は詐欺容疑でも捜査する。

 同署は八日、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で送検する。

 出資者らによると、岩田容疑者は十年以上前から株式運用を開始。二〇〇七年には組合を設立し、出資者に月2—5%の配当金を支払っていた。

 しかし、昨年秋から強引に増資を迫るようになり「リーマン・ショックは持ち直した」「三カ月で25%の配当を出す」などと勧誘。昨年十一月ごろから今年一月にかけ、数億円を集めたという。

 一方、証券会社への担保金の追加や出資者から元金の返金を相次いで求められていたとされる。

 岩田容疑者の弁護士は出資者に「借り入れた現金は実際に運用しており、詐術を用いて借り入れたものではない」と説明している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902080154.html