大阪府泉佐野市の主婦
昨年秋の金融危機の影響で急に資金繰りがつかなくなったとされ、岩田容疑者は破綻を予期しながら金を集めていた疑いもあり、泉佐野署は詐欺容疑でも捜査する。
同署は八日、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で送検する。
出資者らによると、岩田容疑者は十年以上前から株式運用を開始。二〇〇七年には組合を設立し、出資者に月2—5%の配当金を支払っていた。
しかし、昨年秋から強引に増資を迫るようになり「リーマン・ショックは持ち直した」「三カ月で25%の配当を出す」などと勧誘。昨年十一月ごろから今年一月にかけ、数億円を集めたという。
一方、証券会社への担保金の追加や出資者から元金の返金を相次いで求められていたとされる。
岩田容疑者の弁護士は出資者に「借り入れた現金は実際に運用しており、詐術を用いて借り入れたものではない」と説明している。