2009年02月08日(日) 00時01分
拿捕漁船の全乗組員解放 ナホトカ出港、鳥取へ(中国新聞)
【モスクワ7日共同】鳥取県境港市の水産加工会社「日吉水産」所有のカニかご漁船第38吉丸(安藤正史船長ら十人乗り組み)がロシア当局に拿捕された事件で、在ウラジオストク日本総領事館は七日、乗組員全員が解放されたことを明らかにした。日吉水産によると、第38吉丸は同日夜、取り調べを受けていた極東・沿海地方のナホトカ港を出港した。
同社によると、順調なら九日午後十時ごろに境港に到着する見通し。
日本総領事館員は七日、乗組員と面会し、全員の健康状態に問題がないことを確認した。第38吉丸はナホトカ出港前に船倉に保管していたカニをロシア側に引き渡した。
ロシア国境警備当局は七日、解放のための保証金約五百六十万ルーブル(約千四百万円)が支払われたと発表した。
日吉水産の岩田慎介社長は五日、乗組員全員の解放と船の引き渡しでロシア当局と合意したと記者会見で発表。保証金の送金も明らかにしていた。
第38吉丸は一月二十四日に境港を出港。二十七日夜に境港市の北約四百八十キロの水域でロシアの排他的経済水域(EEZ)に入ったとして拿捕され、日本政府が早期解放を働き掛けていた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902070303.html