【ナイロビ7日共同】アフリカ南東部の島国マダガスカルからの報道によると、同国の首都アンタナナリボで七日、ラベロマナナ大統領の退陣を求めてデモ行進していた群衆に警察が発砲、記者を含む多数が死亡した。現場の警察当局者はロイター通信に「これまでに二十五人が死亡した」と述べた。
ラベロマナナ大統領は「独裁的」だとして国民の不満が高まっている。デモは野党指導者のラジョエリナ氏が呼び掛け、大統領退陣を求めて大統領官邸に向かっていたという。
マダガスカルでは一月下旬、同じくラジョエリナ氏が呼び掛けたデモがアンタナナリボであり、一部が暴徒化、地元警察によると七十六人が死亡した。
ラジョエリナ氏はラベロマナナ大統領が辞任しなければ暫定政府を樹立すると表明。マダガスカル政府当局は今月三日、アンタナナリボ市長だったラジョエリナ氏を免職処分にしていた。
ラジョエリナ氏は自身が所有するテレビ局を政府側に閉鎖されたため、反発していた。