オーストラリア南東部ビクトリア州で起きた大規模な山火事で、警察当局は8日、死者は65人、焼失した建物は600棟以上に上ったと明らかにした。
ラッド首相は同日、消火活動支援などのため陸軍に出動準備を命じるとともに、メルボルン北方の被災地に入った。メルボルンなどでは8日午前、雨が降り、気温が2○度台に下がったが、鎮火には数日かかる見通し。
地元メディアによると、メルボルンの北方を中心に同州の9カ所に広がった山火事の被害地域は約10万ヘクタール。建物の90%が焼失した町もあった。
同州では真夏を迎えた1月末から記録的猛暑となり、地元メディアによると、メルボルンの7日の気温は過去最高の46・4度。同国南部はここ数年の干ばつで乾燥しきっており、強風も重なって被害が広がった。
今回の山火事は、ビクトリア州とサウスオーストラリア州で70人以上が死亡した1983年の山火事以来、最悪の被害。(共同)
(2009年2月8日18時11分 スポーツ報知)
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