緊急雇用対策として大阪府摂津市が追加募集した2009年度の職員採用試験が8日あり、定員5人の事務系には全国からの855人が受験、倍率は171倍となった。
同時実施の技術系(4人)と保健師(1人)の試験も含むと、25都府県の計918人が受験した。
昨年末に会社を解雇された摂津市の男性(24)は「全国から集まるなんてまさに世界的不況だ」。契約社員だった兵庫県加古川市の男性(31)は「体調を崩したらすぐに辞めさせられた。失業保険の給付期間もあとわずか。電車の仕事がしたいが、そうも言ってられない」と唇をかみしめた。
摂津市は既に採用を終えていたが、内定取り消しや派遣切りなど雇用情勢の悪化を受け10年度の採用枠の一部を前倒しし、年齢制限も25歳から35歳に引き上げた。
想定をはるかに上回ったため、予定していた市役所講堂とは別に、近くの大学や体育館も試験会場として手配した。
担当者は「倍率は毎年10倍がせいぜい。経済状況が影響しているとしか思えない」と話した。
(2009年2月8日13時30分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090208-OHT1T00191.htm