2009年02月08日(日) 21時30分
「差別せず被害を認めて」 カネミ未認定患者が会結成(中国新聞)
ダイオキシン類が混入したカネミ倉庫(北九州市)製の米ぬか油が原因で、今も皮膚疾患などに苦しむ「カネミ油症」の未認定患者らが八日、認定基準の見直しなどを求めて「カネミ油症・ダイオキシン汚染を止める会」を結成、福岡県中間市で発会式を行った。
支援者らも含め約二十人が参加。認定患者の森脇麗子さん(60)=広島市=は「同じものを食べた家族でも認定と未認定に分かれている」と差別のない認定を訴えた。未認定で会長の重本加名代さん(52)=中間市=が、未認定患者の掘り起こしや実態調査に取り組んでいく方針を説明した。
水俣病を研究する熊本市の医師藤野糺さん(66)も出席。「流産や早産が多く、次世代への影響が懸念される点など、水俣病との共通点も多い。できる限り支援したい」と会員を激励した。
カネミ油症は一九六八年に発生。約一万四千人が被害を届け出たが、カネミ倉庫から見舞金約二十万円と医療費の一部などを受け取れる認定患者は約千九百人にとどまっている。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902080221.html