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2009年02月08日(日) 00時00分

大学改革へ私大初の組織中国新聞

 全国の私立10大学が7日、大学改革に向けた私大初のネットワーク組織となる「全国高等教育研究所等協議会」を立ち上げた。大学教育のあり方を研究する機関を持つ10校で構成し、情報交換や共同研究を進める。「大学全入時代」への対応が迫られる中、比治山大(広島市東区)が呼び掛けた。

 中国地方からの参加は比治山大のみで、関西学院大(兵庫県西宮市)、同志社大(京都市)、桜美林大(東京都町田市)などが参加した。定期的に会合を開いて私立大が抱える課題を検証し、教職員育成などのノウハウを共有。文部科学省への政策提言も目指す。

 発起人は比治山大高等教育研究所の有本章所長。昨年7月、全国約20大学の研究機関に連携を呼び掛けた。少子化により志願者と入学定員が同数となる「大学全入時代」。入学者の総数が減少する半面、大学・短大進学率は上昇し、学生の多様化が一層進む。大学側も変化が求められている。

【写真説明】協議会の設立大会で連携の必要性を訴える有本所長(左端奥)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902080027.html