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2009年02月08日(日) 20時24分

漁港に覚せい剤120キロ 中国船が運搬か、8人逮捕中国新聞

 高知県室戸市の椎名漁港で覚せい剤計約百二十キロ入りのバッグ四個が見つかり、室戸署は八日、バッグを受け取ろうとしたとして、覚せい剤取締法違反容疑で、三十代の中国人の男二人を逮捕した。別の男一人も同容疑で逮捕する。

 また高知海上保安部は同日、室戸岬沖で停船命令に従わなかったとして、漁業法違反(立ち入り検査忌避)の現行犯で、漁船の中国人船長(47)ら六人を逮捕。県警は漁船が覚せい剤を運搬した可能性が高いとみている。

 県警と海保によると、七日午後四時ごろ、第五管区海上保安本部(神戸)の航空機が室戸岬の南東約九十キロで不審な漁船を発見。連絡を受けた高知海保は同九時半ごろ、県警に通報した。

 周辺を警戒していた室戸署員が約一時間後、椎名漁港の堤防の上で旅行用バッグ四個を見つけた。中にはそれぞれ黒い袋に入った白い粉約三十キロがあり、鑑定の結果、うち一つが覚せい剤と判明。県警はほかの三つも覚せい剤とみている。

 同じころ、現場付近から不審な複数の男が車で立ち去ったとの目撃情報があった。徳島県内でこの車の男二人が見つかり、室戸署が逮捕した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902080222.html