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2009年02月08日(日) 15時53分

5人の枠に855人が挑戦 大阪・摂津市が職員採用試験中国新聞

 緊急雇用対策として大阪府摂津市が追加募集した二〇〇九年度の職員採用試験が八日あり、定員五人の事務系には全国からの八百五十五人が受験、倍率は百七十一倍となった。

 同時実施の技術系(四人)と保健師(一人)の試験も含むと、二十五都府県の計九百十八人が受験した。

 昨年末に会社を解雇された摂津市の男性(24)は「全国から集まるなんてまさに世界的不況だ」。契約社員だった兵庫県加古川市の男性(31)は「体調を崩したらすぐに辞めさせられた。失業保険の給付期間もあとわずか。電車の仕事がしたいが、そうも言ってられない」と唇をかみしめた。

 摂津市は既に採用を終えていたが、内定取り消しや派遣切りなど雇用情勢の悪化を受け一〇年度の採用枠の一部を前倒しし、年齢制限も二十五歳から三十五歳に引き上げた。

 想定をはるかに上回ったため、予定していた市役所講堂とは別に、近くの大学や体育館も試験会場として手配した。

 担当者は「倍率は毎年十倍がせいぜい。経済状況が影響しているとしか思えない」と話した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902080190.html