記事登録
2009年02月08日(日) 11時59分

「L&G」大グループ装う?関連会社の半数以上が実態なし読売新聞

 「L&G」(東京・新宿、破産手続き中)による組織的詐欺事件で、同社の関連会社計18社のうち、半数を超える11社の活動実態がほとんどなかったことがわかった。

 逮捕された会長の波和二容疑者(75)はホームページや説明会で出資者を勧誘する際、多数の関連会社があることを強調しており、警視庁は、出資者から信用を得るため、グループの大きさを演出しようと実態のない会社を次々と設立したとみている。

 同社の法人登記などによると、疑似通貨の「円天」を発行する「日本アーク協会」や、宣伝用のコンサート運営を手がける「NPOあかり研究所」など関連会社18社すべてで、波容疑者ら同社関係者が役員や幹部に名を連ねていた。

 同社の元幹部によると、このうち土壌改良などのバイオ商品を販売する「バイオ・ライフ」や、リラクゼーションサロン経営の「グッド・フォーチュン」、出版会社「L&G出版」など11社で営業実態や売り上げがほとんど確認できなかった。

 しかし、波容疑者は会員らを勧誘する説明会などでは、こうした実態には触れず、「L&Gにはたくさんの関連会社がある」「売り上げも順調で、数十億円もあり、資金的に問題はない」などと強調していた。

 特に、韓国・ソウルに設立した「L&G KOREA」については、全く販売実績はなかったが、波容疑者ら幹部は「韓国の会社では健康ふとんが当たり、飛ぶように売れた」などと宣伝材料に使っていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090207-00000080-yom-soci